国内でも可能になった身長が伸びる骨延長手術ISKD法

ISKD法 身長

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大人になってからも身長を伸ばす方法、などと聞くことがありますが、これには医学的な根拠はありません。基本的には成長期が終わると骨端線自体が固まってしまうので、身長が伸びることはごく稀だと言えます。

しかし、人工的な方法であれば、身長も手術で高くすることができないわけではありません。

身長を伸ばすための手術方法にはイザリロフ法とISKD法というものがあります。それぞれとても複雑な手術法なので、ISKD法にフォーカスして手術の仕組みやリスク、費用などについて詳しくまとめました。

ISKD法ってどんな手術なの?

成長期の頃は、なかなか背が伸びないことを気にしていたものの、親や周囲の大人に話して「そのうち伸びるよ」なんて言われるままに、自分もいつか周りの友達と同じように背が伸びる、と信じていた、という人はいませんか?

確かに成長期の頃の身長の伸び方や伸びる時期は人によって大きな差があるため、中学生のときには小柄だったのに、高校生になってから急に10センチ以上背が伸びた、ということは案外珍しいことではありません。

しかし「いつかは…」と思っていたのに、それほど伸びることもなく、気がついたら身長が伸びなくなってしまった、という人もたくさんいます。

残念なことに、身長は成長期が終わってしまえば伸ばすことはできません。身長が伸びるのは、骨や筋肉が伸びることだと思っている人も多いのですが、これは誤解です。

身長が伸びる、というのは、正確には骨の端にある軟骨が伸びるということです。人間の骨には誰しもに必ず骨端線という軟骨があります。これは半透明の軟骨で、成長期が終わる前までは他の骨とは違いとてもやわらかいものです。

成長期が始まると、脳下垂体からの指令を受けて、体内には成長ホルモンというホルモンが分泌されます。骨端線は成長ホルモンを浴びると、不思議なことに縦に伸びていくのです。

そして、成長期が終わると、骨端線も周りの骨と全く同じように、白く固くなります。骨端線の分量は生まれつききまっているものなので、骨端線がのびきってしまったり、効率的に伸びないままに成長期がおわってしまうと、それ以上背が高くなることはありません。

ISKD法

引用元:blog.livedoor.jp

 
ISKD法というのは、骨を切り取って骨の中に棒状の器具を入れる手術法です。この棒状の器具は、遠隔操作で伸ばすことができるようになっていて、器具を伸ばすことで、骨も一緒に引き延ばす、という仕組みで身長を高くします。この方法を使用することで、5センチから8センチほど背を高くすることが可能です。

ISKD法のリスクは?

ISKD法は、いうならば無理やり骨を伸ばす手術方法です。聞くだけで痛そうですが、その通り、かなりの痛みを伴う手術方法です。骨の中に器具をいれたりする過程ではもちろん麻酔を使用していますが、骨が伸びるのに伴い、筋肉や神経が無理やり引っ張られていく痛みはどうすることもできません。

また、運動能力は手術前に比べて低下してしまうのが一般的です。平均的には手術前に比べると80%ほどになってしまうようです。スポーツが好きな人などは、同じようにできなくなってしまう可能性も頭に入れておきましょう。

もうひとつの手術法であるイザリロフ法に比べると合併症や感染症の可能性は少ないのですが、外科手術である以上、ISKD法に合併症や感染症がない、というわけではありません。術後に炎症を起こす可能性があることは覚えておいてください。

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しかし、リスクばかりではありません。もちろん身長が伸びることが一番のメリットではありますが、イザリロフ法に比べると、それでも痛みは少ない方だと言います。また、感染症が少なく、術後に傷跡になりにくいのもISKD法です。

ISKD法は日本でも受けられるの?

もうひとつの手術法であるイザリロフ法は、日本以外にも全世界で実施されている手術方法です。

ISKD法は、身長を伸ばす手術としては、アメリカで主流となっている方法です。日本でも手術を受けることはできますが、日本でISKD法を実施している病院は全国でわずか数院しかありません。ISKD法に使う器具は海外から輸入されているため、費用は為替によっても変動する場合があります。

両足の手術を受ける場合には、だいたい1000万円ほど。とても高額な費用がかかってしまいます。

ISKD法の一番のメリットは?

イザリロフ法という手術方法では、大掛かりな器具を装着するため、2週間ほどの入院期間が必要です。しかし、ISKD法は外側を器具で固定したりすることがないので、一番早い場合には術後にすぐ帰ることができ、翌日から通常通りの日常生活を送ることができます。器具をつけて生活するというのは、行動を制限するだけでなく心理的にもかなりの負担になるので、ISKD法の一番のメリットはこの手軽さです。

しかし、身長を高くするための外科手術は、いずれも歴史がそんなに長くはありません。イザリロフ法に限っては1950年代から行われている手術法ではありますが、これも医学の歴史の中では決して長いほうだとはいえません。

ISKD法にいたってはそれよりも新しい手術方法なので、長年経過したあとにどのような影響が出るか、というのは十分にはわかっていないというのが正直なところです。たとえば高齢になってから痛みが再発したり運動機能が低下したり、という不安は拭いさることはできません。

身長を高く見せるには?

手術ができるなら、ぜひ受けてみたい、と思って調べていた方でも、あまりの大掛かりさと高額な手術でやはり断念した方もいるのではないでしょうか?

外科的手術を受けなくても、視覚的な要素を活用して背を高く見せることは可能なので、その方法をいくつかお伝えします。

まず、洋服のコーディネートの際には、なるべく上下を同系色でまとめるようにしましょう。ウエストのところで分断されてしまうよりも縦のラインを強調することができるため、実際より背が高く見えます。

そして、目線の位置を極力上に持ってくることができるように考えてみてください。たとえば帽子をかぶったり、マフラーやストールなど首元にアクセントを置くことで、首から上に視線が行きやすくなります。

また、トップスの丈は長いものより短いものを合わせることで、やはり視線は上になります。首元はVネックやYシャツのようにボタンで留めるもののほうが、丸首のものより縦のラインが強調されます。

足元には暗い色を持ってくる方が好ましいので、黒いズボンやインディゴブルーのデニム、女性であればスカートでも黒いタイツを合わせてください。靴の色と揃えることで足も長く、身長も高く見せることができます。

洋服のコーディネートによって、約5センチほど身長の印象というのは変わります。自分では小柄なことを気にしていても、工夫次第で周りには小柄にうつらないようにすることができます。

また、男性用のシークレットシューズにいたっても、ブーツタイプのものからローファー、スニーカータイプのものなど、実に様々な種類のものが展開されています。これも、5センチほどのものであれば見た目にもごく自然です。

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コンプレックスを抱えている人にとっては、どう見えるか、というよりもやっぱり実際の身長が変わらないとなかなか満足ができないものですよね。しかし、手術を受けるには、麻酔を使用するだけでも十分リスクはあります

痛みや合併症は事前にはわからないことなので、どうしても手術を受けてみたい方は、しっかりと医師に相談し、時間をかけて悩みや不安を解消してから手術に挑むようにしてください。

まとめ

  • ISKD法というのは、骨を切り取って骨の中に棒状の器具を入れる手術法。この方法を使用することで、5センチから8センチほど背を高くすることが可能。
  • ISKD法は、いうならば無理やり骨を伸ばす手術方法で、かなりの痛みを伴う。
  • 日本でISKD法を実施している病院は全国でわずか数院しかなく、両足の手術を受ける場合には、だいたい1000万円ほどの費用がかかる。

 

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