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身長を決める要素としてよく言われているのが両親からの遺伝ですよね。高身長を目指している子供にとっては両親が低身長というのは、どうしても気になってしまう点ですよね。

今回はそんな身長を遺伝の関係性を詳しく解説していきます。

両親の身長が遺伝する?遺伝の影響が80%って本当?

まず最初に身長が遺伝によって受ける影響が80%あるという話について解説していきます。

まずこの遺伝の影響を80%受けると言う話は、2014年にハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究によって明らかになったデータです。ヨーロッパなどの諸外国の約25万人のデータを集めて、身長に関わる重要な調節因子を細かく分析する事によってこのデータが手に入ったと言われています。

研究データがあるなら遺伝の影響が80%あるのは間違いない、身長は両親によって決まってしまうんだと考える人がいるかもしれませんが、それは早計です。

そもそもこのデータはヨーロッパや欧米人のデータを集めた物であり、日本人は含まれていません。日本人と外国人の身長や体格の傾向に違いがある以上、このデータをそのまま日本人に当てはめるのは少し無理があります。

子供の身長画像
そもそもこの研究結果は2014年に公開されたものでごく最近の話です。それまでは遺伝の影響は25%程度と言われていたので、大きく差が出てしまっています。

果たしてどちらが正しいのかと言われると、どちらも正しい事には正しいと言うしかないのです。少なくともどちらも身長が遺伝以外の影響を受ける事に関しては認めているからです。最新の研究データなら20%、今までの通説では75%が遺伝以外の要因になります。

これも大きく差がありますが、これはその部分が身長に与える影響が強すぎるから起こった差だと考えられます。日本人は特に遺伝以外の部分の影響を強く受けてきたデータがあります。戦後の日本人と現代の日本人の平均身長は10cmも伸びているので、遺伝だけで身長が決まっていたらそんなに伸びたりしませんよね。

これは戦後の食事すらまともに出来ない過酷な状態で栄養バランスが悪くなっていた事が関係していると言われています。このような例もあるので最新のデータとの違いが生まれているのです。

結局のところ、最新のデータで身長は遺伝で決まる割合が多いと言われていても、身長を決まる要因はそれ以外にも存在していて、両親が低身長でも子供が高身長に育っているケースも多く存在する事には変わらないという事です。身長は普段の生活の仕方次第でいくらでも伸び縮みする可能性があるという事を覚えておきましょう。

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0~6歳児の標準身長とSD値

子供の身長がどれだけ伸びるかは遺伝ではなく生活の過ごし方でも変わってくるわけですが、そもそも自分の子供が平均より高いのか低いのか気になりますよね。

子供の身長が低いのかどうかを調べる指標としてSD値という物が存在します。これは(身長の実測値-標準身長)÷標準身長差で求める事ができ、この値が-2.0になると低身長と言える事になります。

このSD値の計算が面倒という方は子供の年齢から-2.0SDになる身長がいくつか次の表からチェックしてみてください。3歳くらいですと平均身長より7cmほど低いと-2.0SDに大体なります。そこからは年齢が1つ重なる毎に1cmほど差が広がっていきます。

つまり5歳なら平均身長より9cm低いと低身長になってくるわけです。これは男女どちらでも同じ傾向にあります。

このSD値は実は結構大事で、-2.5SDの値になってくると国の助成で治療が可能になってきます。この値まで平均より身長が低いと、個人差では片づけられなくなり、成長が遅れている何らかの問題があるとみなされるわけです。

たかが身長と思って甘く見ている方もいるかもしれませんが、子供の身長というのは成長の度合いを調べるためにも重要な要因の1つになっているのです。必ず自分の子供の身長が平均からどれだけ離れているのかをチェックしておきましょう。

あまりにも低くなってしまっている場合には病院でしっかりと検査してもらうようにしましょう。ただの個性だと片づけないようにしてください。

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両親の身長から子供の身長を予測計算

子供の身長は遺伝だけでは決まらないと言ってきていますが、それでも子供がどれくらいの身長になるのかは早めに知っておきたいと言う方もいるかと思います。

実は両親の身長から子供の身長を予測計算できるんです。その計算式は男の子の場合は(両親の身長の合計+13)÷2+2、女の子の場合は(両親の身長の合計-13)÷2+2となっています。式の途中で13を足すか引くかの違いが男の子と女の子の身長の出し方の違いになっています。

もしかしたらすでにネットでこの計算式を知っていて、自分の知っている計算方法と違うと思った方もいるかもしれません。実際に調べてみると男の子の場合は両親の身長の平均に+6cm、女の子の場合は-6cmとして子供の身長を計算する事もあるようです。

ただこれは最初の計算式の計算を簡略化したものです。多少計算を省いているため数値的に違いがでやすくなるので、最初にご紹介した計算式で子供の身長を出すのをお勧めします。

家族画像
この計算式で身長を出したところで、実際にその身長になるのかどうかというのは気になりますよね。これに関しては先ほども言っているように必ずなるとは言い切れません。

この子供の身長の調べ方では両親の身長しかデータとして参考にしていないので、もしも高齢出産などで両親の身長がピーク時よりも低くなっていたら全く参考になりません。またそれを踏まえて1番身長が高かった時の身長で計算したとしても、もちろんそれよりも高くなっている可能性は十分にあり得ます。

身長を決める要因は遺伝だけでなく、栄養バランスなどの普段の食生活や運動などの過ごし方にも関係しているからです。

なのでこの計算で求められる子供の身長はあくまでも参考程度にしておく事をお勧めします。特に近年は子供の身長がより伸びやすくなってきているので、この数値よりも高くなる傾向があります。

むしろそれを踏まえた上でこの計算式の途中で足す数や引く数が時代と共に変化する可能性が高いので、現状ではこの計算での身長には信ぴょう性が低いと言えます。あくまでも参考程度にしておきましょう。

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両親の身長が低いと子供も低くなる?

これまで何度も言ってきましたが、子供の身長は遺伝だけで決まるとは断言できません。どんなに有名な大学の研究データで遺伝で決まる割合が大きいと出ていても、遺伝以外の要因が0になったわけではありません。

そもそも遺伝に両親から受け継がれる物と、そのさらに両親、つまり子供から見たら祖父母に当たる所から遺伝する、隔世遺伝と呼ばれる物もあります。隔世遺伝は祖父母に限らずそのさらに上の代から受け継がれる場合にも当てはまりますが、とにかくこれも遺伝の1つです。

身長もこの隔世遺伝によって両親とは全く違った身長で生まれてくる可能性があるのです。実際に両親よりも高身長で生まれてきた子供の祖父母を調べたら、父親の父親が高身長だったという事は例として存在しています。

なので少なくとも両親の身長が低いから子供の身長も絶対に低くなるなんて事はありません。遺伝にも隔世遺伝というもっと上の両親から遺伝されるケースもあり、また遺伝以外の生活習慣という要素が身長に影響を与えている事もはっきりと分かっています。

身長を伸ばしたい人はまずは生活習慣を整えて、適度な運動とバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。身長が遺伝で全て決まるなんて事は全くのウソですから。

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身長が伸びる方法.com編集部

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