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身長というのは大人になってからかかえているコンプレックスの中でも上位を占めています。何センチ以上あれば背が高い、その反対に何センチ以上あれば背が低い、と決まっているものではありませんが、漠然と「もう少し背が高かったら…」という希望を抱いている人がたくさんいることが伺えます。

だからこそ、親にとっても子供の身長の伸び方は気がかりなことのひとつです。

子供のために少しでも身長を伸ばしやすい環境を準備してあげるために、IGF-1と身長についてご説明します。

IGF-1(insulin-like growth factor-1)とは?

中学生ぐらいになると、男の子も女の子も、自分の身長の伸びが気になり始めます。人より特別背が高い、という人以外は、自身の子供のころを振り返っても心当たりがあるのではないでしょうか?

特に、年々日本人の平均身長は高くなっています。男女ともにこの30年間で平均5センチ弱高くなっているので、親の世代と比べるとどれほど違うかよくわかります。周りの子供たちの背が高くなっていればなおさら、自身の身長についてもとても気になります。

IGF-1という言葉は聞いたことがなくても、身長や子供の成長を気にしている人であれば、「成長ホルモン」という言葉なら聞いたことがあるのではないでしょうか?

成長ホルモンは、身長を高くしたり体の成長を促すために重要なホルモンとして知られています。成長ホルモンは、体内でIGF-1という物質に変わります。厳密には、骨は成長ホルモンではなくIGF-1を浴びることで伸びていきます。

そもそも、人間には生まれつきそれぞれの骨の端に骨端線と言われる軟骨があります。骨端線は子供のころは柔らかく、IGF-1の影響を受けると長く伸びていきます。

成長期が終わると骨端線が白く固くなり、他の骨と同じようになるため、こうなると身長は伸びることはありません。骨端線は人によってそもそもの量に差があるので、骨端線が伸びきってしまったり、まだ伸びきっていないうちに成長期が終了してしまった場合には、あまり身長が伸びずに成長期が終わってしまうことがあります。

長生きのために、IGF-1は減少していく

IGF-1が最も多量に分泌されるのは成長期の時期です。このころに比べると、たとえば40代の人では、約40%程度の量しか分泌されなくなっていきます。

体の仕組みはIGF-1が減少すると、代わりに長寿の遺伝子が活性化するようになっているため、人間が長く生きられるためにはIGF-1が減少することが必要不可欠なのです。つまり、成長期が終わるからこそ人は長く生きられるということです。

低身長症の治療法として

通常、健康体であれば成長ホルモンが正常に分泌されていれば、自然と体内でIGF-1に変化するようになっています。逆に、IGF-1が正常に分泌されていないということは、成長ホルモンそのものの分泌量が少ないということがほとんどです。

ただし、成長ホルモンをIGF-1に変換するのは肝臓の役割なので、肝臓になんらかの問題がある場合には成長ホルモンが十分に分泌されていてもIGF-1が分泌されない、ということが稀に起こります。もちろん、成長ホルモンが分泌されていてもIGF-1が分泌されていなければ身長は伸びなくなってしまいます。

実際に、低身長症の治療法として成長ホルモンを注射で投与するホルモン治療と、IGF-1を利用する治療法が存在します。

著しく身長の伸び方が悪い場合、医療機関で診断を受けて低身長症と診断される場合があります。成長ホルモン分泌の検査などを受け、厚生労働省の定める基準に当てはまるようであれば、保険適用内で成長ホルモン投与の治療を受けられます。

しかし、成長ホルモンがしっかり分泌されていても肝臓の問題でIGF-1が不足している場合、成長ホルモンの投与ではあまり効果が見られないことがあるようです。

その場合にはIGF-1を用いた治療を受けられる場合もあるのですが、IGF-1の利用は場合によっては保険適応外になってしまうことも。特に、身長というのは1日2日で結果が出るものではなく、ホルモン剤を投与しての治療も長期間にわたります。そのため、保険適応外になってしまってはかなりの高額を負担しなければならないことが多いようです。

関連記事子供の低身長症の治療は早い時期に!原因と治療法とは?

IGF-1の変換を促すには?

低身長症というほどではないけれど、なるべく身長を伸ばしたいと考える場合には、肝機能の状態をよくしておくことが理想的です。

肝臓は、機能が低下していたとしても、なかなか症状が現れにくい臓器です。だからこそ、常日頃から肝臓が元気に活動できる状況を作ってあげることが肝心です。

肝機能を低下させてしまう一番の原因となるのが、不規則な生活週間です。その中でも一番大切なのは食事。

小さいころから必要な栄養素を摂取して、十分な食事の量を取ることで、体と同じように成長とともに臓器も成長し、大きくなります。突然食事の量を増やしても、かえって臓器に負担をかけてしまうことになりかねないので、成長期になる前から気をつけてあげたいところです。

また、肝機能を高めるためにはビタミンB群を豊富に摂取することが効果的です。ビタミンB群というのは、たとえば豚肉にたくさん含まれているビタミンB1、卵や大豆に含まれているビタミンB2、バナナなどに含まれているビタミンB6、牛乳などに含まれているビタミンB12などです。

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その他にも、睡眠不足や、運動や勉強のしすぎによる疲れ、ストレスなどが肝臓の機能に影響を与えやすいので、食事以外の日常生活にも注意しましょう。

成長ホルモンそのものの分泌を高めるには

肝臓の機能に問題がない場合は成長ホルモンは自ずとIGF-1に変換されます。つまり、IGF-1が足りなかったり、身長の伸びがいまひとつ、という場合には、成長ホルモンそのものの分泌が不足している可能性があります。

成長ホルモンが効果的に分泌されるには、大きく3つの条件があります。

関連記事成長ホルモンの分泌を効果的に増やす方法とNG行為

睡眠をしっかりとること。

就寝し、最初に深い眠りについてからの一定時間の間に成長ホルモンが効果的に分泌されることがわかっています。

また、特に夜22時以降は眠りのゴールデンタイムと呼ばれ、2時までの間は最も成長ホルモンが分泌されやすい時間帯です。

22時の時点で深い眠りにつけていない場合、成長ホルモンの分泌が阻害されてしまう場合があります。眠る前にパソコンやスマホのブルーライトで刺激を受けたり、直前に食事をとって臓器が活発に動いている場合などには睡眠が浅くなることがあるので、気をつけましょう。

適度な運動

次に大切なのは、適度な運動です。運動をした直後にも成長ホルモンが大量に分泌されます。さらに、リズム運動は特に成長ホルモンの分泌に効果的なので、踏み台昇降や縄跳びのようなリズム運動を積極的に取り入れましょう。

食事

最後のポイントは、やはり食事です。食べるものは直接血液や細胞に変わっていくので、体のことは何においても栄養と密接に関係していることが多いものです。

成長ホルモンの分泌で注目したいのは、食事の内容ではなくタイミング。しっかり空腹を感じているときには成長ホルモンが効率的に分泌されます。お昼の時間だから、おやつの時間だから、と、時間にあわせて食事をしがちですが、一番の理想はお腹がすいたら食べること。生活のリズムを崩さずにこれを守るためには、食べ過ぎたりしないように腹八分目を心がけることです。

身長を伸ばすためには、家庭での時間の過ごし方がとても大切だということがおわかりいただけたのではないでしょうか?

規則正しく健康的な生活を送らせてあげることで、お子さんの成長をしっかりサポートしてあげてくださいね。

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身長が伸びる方法.com編集部

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