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成長期のお子さんはお持ちの親御さんは、どうしてもご自分のお子さんと他人のうちのお子さんの発育具合をくらべてしまうものです。

逆に親御さんが気にかけていなくても、お子さん自身が気になりだして、コンプレックスを感じてしまうということもあります。

なかには低身長症といって、なんらかの原因で成長ホルモンの分泌が低下して、低身長になるというケースもありますが、低身長というのは、ただ単に「身長が低い方」というわけではなく、ちゃんとした定義があります。

低身長症と診断されたときのみ、成長ホルモンを注射する方法で、投薬による治療がありますが、これは誰でもできるわけではなく、あくまで「低身長症」と診断された時のみで、診断されたとしても大変に効果な治療となります。

まずは、低身長症と注射により治療の話に合わせて、身長が伸びる時期、気をつけなければならないことなどをお話したいと思います。

身長はいつまで伸びるのか?

幼少期からだんだんと身体が大きくなり、小学校高学年になるころにはすっかり大きくなりますが、中学生に進学する前後の「第二次性徴」の時期に、身長は一番伸びます。いわゆる思春期と呼ばれり「第二次性徴」はこころも身体もおとなになる最終段階でもあるのです。

思春期は男子と女子でも差があり、個人にも差がありますが男子が12歳から14歳、女子ですと10歳から12歳のあいだにほとんどの子どもが思春期をむかえ、この3年から4年の間が最も身長が伸びるというわけです。

思春期の成熟と成長曲線
引用元:武田薬品工業株式会社

ですから、周りを見て、多少「身長が低いのではないか」と感じても、まだ思春期をむかえていなければ、これからどんどん伸びる可能性もありますし、男子なら18歳ごろ、女子なら16歳前後まで身長が伸びることがありますので、あまり年齢が低い時期、特に思春期の前から心配し過ぎないようにしましょう。

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身長が伸びる伸びしろ「骨端線」

成長期には骨の端にある「骨端線」と呼ばれる軟骨組織があり、これが身長が伸びる伸びしろとなります。もう少し詳しくお話をすると、成長期にはまだまだ骨よりやわらかいこの骨端線が、細胞分裂を繰り返すことにより硬くなり骨が長くなるのです。この骨が長くなるということは、身長が伸びるということです。

骨端線
引用元:おおきくなぁれ

思春期が終わるころ、この骨端線がすっかり硬い骨になると、もうそれ以上身長が伸びることはなく、例えば20歳になっても身長が伸びたというケースは、まだその歳になっても骨端線が骨にならずに残っていたということです。

骨端線と成長ホルモンの働き

成長期に欠かせない内分泌液に「成長ホルモン」というものがあります。この成長ホルモンの働きにより、骨端線が細胞分裂を繰り返すことにより、軟骨組織が硬い骨となります。

一日中分泌される成長ホルモンですが、「質のいい深い眠りについた時」や「筋肉に強い負荷がかかった時」など特に多く分泌されます。

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成長ホルモンの注射による低身長症の治療

お子さんの身長が伸びるしくみはこのような流れです。ですから、思春期まえまでは身長が低いかなと感じても、まだまだこれからが一番身長が伸びる時期です。

低身長症の基準

そうは言ってももし低身長症のようでしたら、早めに成長ホルモンの投薬をしないといけません。理由は後ほど、お話しますがまずは低身長であるかどうかを判断しましょう。

母子手帳にある成長曲線を参考にするとすぐにわかりますが、「標準偏差」の範囲内であれば、多少小さくても低身長症ではありませんし、標準偏差を下回れば低身長ということになり、専門医の先生に低身長症と診断されることがあります。

具体的な数値です表しますと

男子 女子
9歳 119.7cm 118.8cm
10歳 124.5cm 123.9cm
11歳 128.9cm 130.2cm

この数値を下回ると、低身長症の可能性があります。数値でもわかる通り、11歳になると女子は思春期をむかえているひとも多くなるため、男子よりも基準の身長が高くなっています。

成長ホルモンの投与治療をうけるには

この基準の身長を下回ればすぐに成長ホルモンを投与してもらえるわけではなく、ほかにもいくつか診断してもらわなければなりません。

  • 低身長症
  • 骨端線がある
  • 成長ホルモン負荷試験を受ける

心配をし過ぎる必要はありませんが、早めに判断しなければならないというのは、ふたつめにある「骨端線がある」といったところも関係します。

いくら成長ホルモンを投与しても、もうすでに成長が終わっていて、骨端線がない場合には低身長の改善が見られません。同じ理由で18歳を過ぎてからの成長ホルモンの投与も、あまり効果が期待されないため、治療を受けられないこともあります。

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ネックは治療費

また低身長症の治療では健康保険が適用されないことも多いため、大変に高額な治療費がかかることがあります。

成長がホルモンの投与量は、お子さんの体重によってもかわり、定期的に投与しないと効果がみられないため、場合によっては年間150万円前後かかることがあります。

成長ホルモンの不全では思わぬ病気が隠れていることもありますので、低身長症の心配がある場合は、まず専門医の先生にご相談するのがいいと思いますが、まずは睡眠や運動といった、生活習慣を見直すことからはじめてもいいかもしれません。

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身長が伸びる方法.com編集部

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