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大人になるために、18歳前後まで、子供の心や体は成長を続けます。外から見てわかる体の変化だけでなく、臓器が一回り大きく丈夫になったり、精神的に自立心が養われたりするのもこの時期ですが、親から見ているとやはり見てわかる部分の成長は気がかりです。

たとえば我が子の身長を、ついつい他の子と比べてしまうときはありませんか?
身長が伸びる時間や量には個人差があるのはわかっていても、いつ頃、あとどれぐらい伸びるのか、と、不安な気持ちになりがちです。

確かに個人差はありますが、実は中には原因があって身長が伸びないことがあります。たとえば低身長症であるとわかった場合には、早期に発見して適切な処置をすることでしっかり身長が伸びるようにできる可能性があるのです。

低身長症とは?

身長がなかなか伸びにくい、低身長症というものがあります。低身長症かどうかという判断は、現在の身長が平均に比べて著しく低かったり、一年間の背の伸び具合が平均と比べて著しく少ない場合に、低身長症の可能性があります。

低身長症の原因はいくつか考えられます。たとえば両親の背が低い場合などの遺伝的要素がありますが、実は身長に遺伝的要素が与える影響はごくごく少ないものとされています。それよりも、同居している家族であれば、食生活や一日の過ごし方などのライフスタイルが似通っているため、生活習慣に原因があることのほうが多いようです。

生活習慣に原因がある、というのは、たとえば栄養バランスが偏った食生活を送っていたり、生活時間が不規則で睡眠不足な状態が続いていたり、あるいは著しくストレスがかかる生活を送っている場合にも、それらの要素が原因となり、ホルモンバランスを崩してしまうことがあります。

背が伸びたり、といった成長期の体の変化には成長ホルモンというホルモンの分泌が欠かせません。しかし、栄養不足や睡眠不足では成長ホルモンの分泌を妨げてしまうことになるため、結果的に身長の伸びが悪くなってしまうことがあります。

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低身長の疑いがある場合

成長ホルモンがしっかり分泌されていない「成長ホルモン分泌不全生低身長症」だったり、慢性腎不全により成長ホルモンの分泌に影響があることがわかった場合など、特定の原因でホルモン量が減少していると思われる場合には、成長ホルモン投与による治療がみとめられています。

ホルモン治療がみとめられているのは、その他に

  • SCA性低身長症
  • ターナー症候群
  • プラダーウィリー症候群
  • 軟骨異栄養症

が該当します。

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成長ホルモンの検査とは

現在の身長や身長の伸び率から、ホルモンの分泌に問題がある可能性が考えられる場合には、成長ホルモン分泌刺激試験というのを受けることになります。体に成長ホルモンの分泌を促す薬を投与して、一定時間ごとに血液検査をすることで、どのぐらい成長ホルモンが分泌されているかを測定します。

成長ホルモン分泌不全性低身長
引用元:jcrgh.com

 
実は成長ホルモンが一番効率的に分泌されるのは夜、寝ている間です。寝ている間も分泌の量は一定ではなく、就寝して一番深い眠りにつくまでの約2時間ほどの間をピークに、分泌される量は多くなったり少なくなったりと繰り返しています。そのため、日中に一度採血をするだけではきちんと分泌されているか判断がつかないことがあるので、複数回の測定で判定します。

その他の検査

成長ホルモンの分泌検査だけでなく、必要に応じて異なる検査をする場合があります。たとえば、骨の病気が原因で身長が伸びにくいことが疑われる場合には、全身のレントゲン撮影をすることがあります。

また、成長ホルモンは脳からの指令を受けて脳の視床下部というところから分泌されるため、脳の下垂体やその付近に腫瘍などがあり、指令を正しく出すことができない場合にも分泌が制限されてしまいます。こうしたことが疑われる場合には、頭部のMRI検査を受けて頭の中に以上がないか検査をすることがあります。

成長ホルモンによる治療開始後の検査とは

もちろん、成長ホルモンの投与による治療が始まってからも、定期的に検査を行う必要があります。投与開始から1ヶ月、3ヶ月、半年というタイミングで血液検査と尿検査を行い、しっかり成長ホルモンがあるか判断します。また、半年から1年ごとに骨年齢の測定も行います。

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そもそも骨と骨の間には骨端線という軟骨があり、子供のうちはこの骨端線が柔らかく、変形しやすいものです。成長とともにこの骨端線が伸びていくことで身長が伸びるという仕組みです。つまり、この骨端線が伸びきってしまうと、どんなに成長ホルモンを投与しても骨が伸びることはありません。骨年齢を測定することで、骨自体が伸びきってしまったかどうかを判断することが可能です。

ただし、成長ホルモンの投与による治療の効果は体質などによっても変わります。そのため、成長ホルモンを注射したからといって必ずしも急激に背が伸びるわけではありません。また、毎日注射しなければ期待した効果が得られないこともあり、費用や生活の中での注射のタイミングなども考えてから検討してみましょう。

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まとめ

  • 現在の身長が平均に比べて著しく低かったり、一年間の背の伸び具合が平均と比べて著しく少ない場合に、低身長症の可能性がある。
  • 特定の原因でホルモン量が減少していると思われる場合には、成長ホルモン投与による治療が認められている。
  • 日中に一度採血をするだけではきちんと分泌されているか判断がつかないことがあるので、複数回の測定で判定する。
  • 成長ホルモンの分泌検査だけでなく、必要に応じて異なる検査をする場合がある。
  • 成長ホルモンの投与による治療の効果は体質などによっても変わり、成長ホルモンを注射したからといって必ずしも急激に背が伸びるわけではない。

 

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身長が伸びる方法.com編集部

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