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思春期、第二次性徴とも言われる成長期は誰もが通る道であり、基本的に男子より女子の方が早めにやってきます。

この思春期ですが、実は明確にやってくる年齢の基準があり、それよりも早い時期で迎えた場合、思春期早発症という病気として認められる事になります。

今回はそんな思春期早発症の症状や見分け方、そして治療の重要性を説明していきます。

「思春期早発症」とは

芝生に寝転ぶ子ども画像
思春期早発症とはその名の通り、思春期が本来想定される年齢よりも早くやってくる病気の事です。

思春期自体にまず本来やってくる想定の年齢があり、男子は12歳ごろ、女子は10歳ごろから思春期に入ると基準が設けられています。

思春期早発症はこれよりも2~3歳ほど早く思春期に入る事を指します。

男子で言えば10歳ごろから、女子で言えば8歳ごろから思春期に入ると早発症だと診断されるわけですが、思春期に早く入るのはそんなに問題視する事なのかと疑問を持つ方もいるでしょう。
まずは思春期早発症がどんな症状をもたらすのかをご説明します。

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思春期早発症の症状

思春期早発症の問題は大きく分けて2つあります。

まず1つ目は身体的な問題です。
思春期を迎えると身体的により性的に成長するようになります。女の子は女らしい身体つきに、男の子は男らしい身体つきに成長していき、身長や体重もより劇的に成長しやすくなります。

しかし早発症の場合、この劇的な成長の勢いが本来よりも弱く、そして短くなりやすく成長のピークを迎えやすいという問題を抱えています。

思春期に入るのが早いとその分成長する時期が長いと思うかもしれませんが、実際にはその逆で年齢を重ねると同年代の子に比べて身長は低くなりやすいです。

体の成長が早く限界を迎えてしまい、小柄な体型で完成されてしまうのが早発症の問題の1つです。

2つ目は社会的な問題です。
思春期による成長は非常に劇的で急激であり、そして男らしさ女らしさという点で特に特徴的な成長をしていく時期です。

まだ周りの体型にそんなに差がない子供時代に、1人だけ明らかに大人のような体型の子供がいたらどうなりますか。

当然周りも戸惑いますし、1番困るのは成長した子供本人です。周りに馴染めず学校で孤立する可能性が非常に高くなってしまいます。
そういった戸惑いや問題からストレスを溜めてしまってさらなる問題に発展してしまうのが、早発症の2つ目の問題となります。

このように思春期を早く迎える事は決していいことではなく、むしろ悪い事に繋がる可能性の方が高いのです。

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思春期早発症の診断基準

思春期早発症は先ほど想定される年齢よりも早く思春期を迎える病気だと説明しました。
では具体的に、何をもって思春期を迎えたかを判断する基準がなければ、当然早発症と診断できませんよね。

男子にも女子にもそれぞれ思春期特有の成長があり、それらを調べた上でただ単に成長が早いだけなのか、思春期による成長なのかを診断しています。

ここからはその診断基準について、男の子女の子に分けて説明します。

男児の場合

男の子の場合、まず思春期の到来は精巣の大きさで判断します。
精巣が3~4ml以上になった時を思春期の始まりとしていて、一般的に9歳からとしています。つまり9歳よりも早く精巣が大きくなっている場合には早発症の可能性が高いという事になります。

思春期の到来としては精巣の大きさが基準になりますが、その後10歳ごろから陰毛が生え始め、11歳ごろからひげが生えたり声変わりをするというのが男児の思春期の成長基準にしています。
つまり10歳よりも早く陰毛が生えている場合も早発症となり得るので、この3つの観点は注目しておいた方が良いでしょう。

ただこれらの肉体的基準は男の子の場合あまり判断材料として使われる事はありません。
なので思春期早発症かどうかを判断する時は、脳の視床下部や下垂体に腫瘍がないか、これらが早めに活動を開始する中枢性思春期早発症ではないかをチェックしています。

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女児の場合

女の子の場合は男の子の場合と逆で、特発性思春期早発症、つまり肉体的な特徴を判断基準として重視しています。
7歳半から乳房が発育し、8歳から陰毛が生え、10歳半から月経がやってくるのを思春期の成長過程としているので、これらの成長が基準の年齢よりも早く来ている時は注意が必要です。

また女の子の場合は自律性機能性卵巣嚢腫(のうしゅ)という特殊な思春期早発症もあります。

これは生理的順序が間違っている状態で、乳房が発育するよりも先に月経が起こるなどの状態です。これは脳からの命令が無いのに卵巣が勝手に活動を開始している時に起こる症状です。
これも思春期早発症の1つですので、とにかく年齢基準よりも先に思春期の成長がやってきたら注意しましょう。

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思春期早発症の検査方法

先ほどの検査基準より早い年齢で思春期の成長が見られたらと話しましたが、具体的には2年以上早い段階で、2つ以上の思春期の成長が見られた際に思春期早発症と診断されます。
もしくはどれか1つの思春期の成長が特に年齢不相応な成長を見せた場合でも早発症と診断される事があります。

ただ思春期早発症で多いのは視床下部や下垂体が関係している中枢性思春期早発症ですので、男の子ならテストステロンという男性ホルモン、女の子ならエストロゲンという女性ホルモンの上昇を調べて診断します。

これらのホルモンは脳からの命令によって活動し始めるので、腫瘍などが原因で間違った命令が送られている事もあるため、場合によってはMRIなどを使って腫瘍がないか検査する事もあります。

治療法と副作用

治療法は基本的に投薬によって性ホルモンの分泌量を抑える事になります。もちろん場合によっては腫瘍を取り除く手術が必要な場合もありますが、多くの思春期早発症は投薬による治療となっています。

思春期早発症の治療で使う薬は性ホルモンの分泌を抑える物ですので、大きな副作用はほとんどありません。ただ注射によって投与するため注射部位が赤くなったり硬くなったりという影響はありますが、それは薬による副作用とは別ですので安心してください。

ただ1回の注射で思春期早発症が改善されるわけではなく、月に1回のペースで治療を受ける必要がある事、そして本来の思春期が始まる年齢までは治療が続く事は覚えておきましょう。

また思春期早発症と診断される、思春期の成長が年齢基準よりも早く出てきた場合でも、その後の成長は緩やかで、性ホルモンの分泌を抑える必要がない子もいます。この判断が治療をする上で難しい部分ですので、診断にしても治療にしても経験豊富な専門医に診てもらうようにしましょう。

治療費

症状や原因によって診断時に使う道具も変わってきますので、診断費や治療費は人によって様々ですが、保険が適用されない場合だと1回の注射で3万円かかるという話もあります。

適用されている場合でも1回に付き7,000円前後する事もあるので、思春期早発症の治療にはかなりの金額を要する事は覚えておきましょう。

思春期早発症も早期発見・早期治療が重要

思春期の男の子と女の子画像
思春期早発症の怖いところは症状が現れてから短い期間で治療ができない状態になってしまう点です。性ホルモンの活動が活発になって体が成熟し切ってしまうと、そこからはどんなに性ホルモンを制限しても意味がありません。

まだ幼い段階で体が出来上がってしまい、その成長っぷりに周りが違和感を感じて距離を置いてしまう事もあり、精神的にもダメージを負う事になります。

そして小さい時には平均より高い身長でも、大人になると今度は逆に平均よりも低くなってしまいます。
こうした身体的特徴によっていじめだったり、普段の生活で不便になる部分も増えてしまって、大人になってからも苦労します。

なので思春期早発症は早期発見、早期治療がとにかく重要なのです。症状が進む前にとにかく止める必要があるので、もしかしたらと思ったらすぐに診察を受けるようにしましょう。

 
 
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身長が伸びる方法.com編集部

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