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思春期の子供は体型の維持も気になり始め、若いうちほど無理なダイエットをしがちです。子供の健康維持や、過剰なダイエットを防止するためにも、周りの大人はしっかりと栄養について理解しておきたいところです。

特に体重増加の原因として、ただただ悪いものだと思われがちなのが脂質や脂肪酸ですが、実はこれにも健康を維持するための重要な役割があります。

意外に知られていない脂肪酸の働きとはどんなものがあるのでしょうか?

脳の主成分は脂質

子供の成長や健康状態をできるだけ良い状態に保とうと思って調べてみると、成長や健康のためにはたくさんの種類の栄養が必要であることがわかります。

大人の場合は体重管理や体型維持のために炭水化物を減らしてコントロールする人が多いようですが、子供の場合は日中の活動量も違い、成長のために筋肉や臓器を強くしっかり成長させたいと思うと、炭水化物も重要な栄養源です。

脳の約40%はタンパク質でできていますが、残りの約60%は脂質でできていることを知っていましたか?

つまり、脂質というのは脳細胞そのものになる貴重な栄養素です。

脳をしっかり働かせるためには、そもそもしっかりした脳を作り上げることが大切です。主成分となる脂質が不足してしまっては、脳の細胞をきちんとつくることができなくなってしまいます。

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脂質は神経細胞膜を健康に保つ

脳は神経細胞膜という膜によって表面が覆われています。神経細胞膜というのは脳を保護するためのただの膜ではなく、神経細胞膜自体が栄養を細胞の中に取り込んだり、不要となった老廃物を排出したりと活発に働いています。情報の伝達も神経細胞の重要な働きのひとつです。

脂肪酸 脳
引用元:名古屋大学大学院理学研究科

 
実は「頭が柔らかい」「頭が固い」などと柔軟さでたとえられるように、神経細胞膜が活発に働くためには膜自体が柔らかい状態であることが重要です。つまり、神経細胞膜を柔らかく保つことが、記憶力や集中力の向上にも密接に関わっているのです。

しかし、細胞膜は細胞が古くなっていくと柔軟性を失い、硬くなっていきます。新陳代謝が活発に行われていれば、常に神経細胞膜の細胞も新しく生まれ変わるため、神経細胞膜を柔らかく保ちやすい状態にあります。

たとえば加齢が進むと体のあらゆる細胞は機能が弱くなるのも、新陳代謝が落ちることがひとつの原因です。これが、若いうちのほうが記憶力や集中力が長けている理由でもあります。

脂質には、この神経細胞膜を柔らかい状態に保つはたらきがあります。ひとくちに脂質といっても、脂質には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」というふたつの種類があります。神経細胞膜を柔らかい状態に保つのは、不飽和脂肪酸の特徴です。

脂肪酸 脳
引用元:www.buildingdirective.org

 
飽和脂肪酸というのは、常温になると白くなって固まってしまう脂肪のことです。肉の脂肪や、バターの脂肪などを想像してみてください。

これに対し、不飽和脂肪酸というのは常温でも固まらない、亜麻仁油やオリーブオイル、魚に含まれるような脂肪のことです。不飽和脂肪酸を効率良く摂取するためには、調理の際にバターを使用していたところをオリーブオイルや亜麻仁油に変えてみたり、普段ならお肉を使って作っていたメニューを魚に変えてみたりするのがおすすめです。

脂質そのものが情報伝達物質の材料になる

また、脂質はそれ自体が情報伝達物質の材料でもあります。体を動かしたり、一度記憶したことを思い出すなど、人間が動いたり思考したりするためには、常に脳から指令が送られています。その指令を送るために必要なのが神経伝達物質です。

神経伝達物質にもいろいろな種類がありますが、そのひとつがアセチルコリンです。

多くの神経伝達物質野中でも、特に記憶などの学習などにおいて影響しているのがアセチルコリンです。たとえ神経伝達膜を柔らかく保っていても、その伝達に使われる神経伝達物質自体が不足していては、十分に神経を伝達することができません。

たとえば大豆や卵黄などに含まれている「リン脂質」というのは、アセチルコリンの原料のひとつになります。リン脂質を積極的に摂取することで、神経伝達物質を効率的に作り出すことができます。

脂肪酸,脳
この他にも、脂質は脳だけでなく体の健康にとっても大切な働きを持っています。

体温を保つことで免疫力を上げる

人にとって健康を保つことができる体温は36.5度から37.1度だといわれています。

大人も子供も、最近ではこれを下回る、いわゆる「低体温症」といわれる人が増えています。

しかし、体温が低いと血流が悪くなり、免疫力が低下してしまいます。人間の体の中にはたくさんのウイルスがありますが、体温が高いとウイルスは体内で生きることができないため、ウイルスに負けない体を作ることができます。

一説によると、体温が1℃下がることで免疫力は約30%も低下してしまう、という説もあるぐらいです。炭水化物やタンパク質がはたらくときに熱が発生しますが、脂質にはその熱を守り、体温を保つ働きがあります。

皮膚や骨を守る役割がある

過度なダイエットで油やお肉を制限することで、肌がカサカサになったり乾燥を実感したことはありませんか?

通常皮膚の表面には皮脂という油があり、これのもとになるのが脂質です。

人の体にはたくさんの水分が含まれていて、この水分を蒸発させないために皮脂というのはとても大切な役割をしています。

また、骨の組織の内部でも、脂質が機能することで骨の健康状態を保つ役割も果たしています。

ビタミンを運ぶ

ビタミンには実に様々な種類があり、それぞれ人の健康や脳や臓器の働きに影響しています。そのビタミンの中でも、ビタミンAやビタミンEは脂溶性ビタミンと呼ばれるもので、脂質と結びつくことで吸収率があがります。

どんなにビタミンを積極的に摂っても、体に上手に吸収されなければ不要なものと一緒に排泄物や汗で体の外にそのまま流れてしまいます。栄養は摂取することも大切ですが、効率良く吸収させることもとても大切なポイントです。

この他にもホルモンの合成や、排泄物をスムーズに体外に送り出すためにも、脂質は非常に重要な働きをしています。しかし、確かに摂りすぎると体重増加のもとになるのも事実。脂質を摂取するときには、その量と質に注目する必要があります。

1日の食事の必要総カロリーは年代によって異なります。適正なカロリーのうち、20~25%ほどの脂質を摂取することが理想的です。

また、トランス脂肪酸という脂肪は心筋梗塞や動脈硬化の危険性を高めるものとして、摂取を避けたほうが良い脂質です。

脂肪酸 脳
引用元:start-diet.com

 
特に女性の場合、排卵障害を引き起こす原因にもなるので注意が必要です。トランス脂肪酸は天然に作られる成分でもあり、牛乳などの乳成分や肉類にはわずかなトランス脂肪酸が含まれています。

しかし、油脂を加工する過程では特に多くのトランス脂肪酸が作られるため、一定の食品には多量のトランス脂肪酸が含まれています。

たとえばマーガリンやコーヒーミルク、ドーナツや揚げ物などの食べ物がその代表です。ファストフードが健康に良くないとされているひとつの原因は、栄養分が偏るだけでなく、トランス脂肪酸が多いからでもあります。

このように、体にとってすべての脂質が悪いもの、というわけではありません。特に子供の場合には、脂肪分や油を極端に制限するダイエットなどの結果、集中力や免疫力が落ちてしまう心配もあります。適度な量と質の良い脂質を知って、バランス良く栄養を摂るように心がけましょう。

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まとめ

  • 脳の約40%はタンパク質、残りの約60%は脂質でできている。脂質というのは脳細胞そのものになる貴重な栄養素。
  • 不飽和脂肪酸というのは常温でも固まらない、亜麻仁油やオリーブオイル、魚に含まれるような脂肪のこと。
  • リン脂質を積極的に摂取することで、神経伝達物質を効率的に作り出すことができる。
  • 適正なカロリーのうち、20~25%ほどの脂質を摂取することが理想的。

 

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